Wi-Fiが繋がらないときの切り分け手順|原因を5ステップで特定する
Wi-Fiがつながらないとき、やみくもに再起動を繰り返していませんか。原因を順番に絞り込めば、どこで止まっているかが分かります。
切り分けの考え方
通信は複数の層が積み重なって成立しています。下から順に確認するのが基本です。
- 電波をつかんでいるか
- IPアドレスをもらえているか
- ルーターまで届くか
- インターネットに出られるか
- 名前を解決できるか
上から見ると原因を見落とします。必ず下から進めてください。
なお、この5つとは別に「接続台数の上限」という落とし穴があります。層の話ではないので、記事の最後に補足としてまとめました。
手順0:他の端末はつながるか
最初にこれを確認します。スマートフォンなど別の機器で試してください。
他の機器もつながらないなら、原因はパソコンではありません。ルーターか回線側です。つながらないのが1台だけなら、そのパソコンの設定を疑います。
手順1:電波をつかんでいるか
タスクバーのWi-Fiアイコンを確認します。目的のSSIDに「接続済み」と表示されているかを見ます。
そもそも一覧に出てこない場合は、機内モードがオンになっていないか確認してください。
手順2:IPアドレスをもらえているか
コマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
ipconfig
IPv4アドレスが 169.254 で始まっていたら要注意です。これはDHCPから応答がなかったときに自動で割り当てられる値で、ルーターと通信できていないことを示します。
この場合はルーターの再起動が有効です。
手順3:ルーターまで届くか
デフォルトゲートウェイ宛にpingを打ちます。アドレスは ipconfig で表示された値に置き換えてください。
ping 192.168.1.1
応答がなければ、パソコンとルーターの間で止まっています。無線の電波状況か、ルーター側の問題です。
手順4:インターネットに出られるか
外部のアドレスに直接pingを打ちます。
ping 8.8.8.8
ここで失敗するなら、ルーターから先、つまり回線かプロバイダ側の可能性が高くなります。契約状況や障害情報を確認してください。
手順5:名前を解決できるか
DNSを確認します。
nslookup google.com
8.8.8.8 には応答があるのにサイトが開かない場合は、DNSが原因です。「インターネットは生きているが、名前が引けない」状態です。
補足:接続台数の上限に達していないか
ここまでの手順で原因が絞り込めない場合、疑いたいのが接続台数です。見落としがちですが、Wi-Fiには同時に接続できる端末数の上限があります。
特定の1台だけつながらない場合は、他の機器のWi-Fi接続をいったん切って、変化があるか試してみましょう。
症状と原因の対応表
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
169.254 で始まるアドレス | DHCPと通信できていない |
| ゲートウェイにping不可 | 無線区間かルーター |
8.8.8.8 にping不可 | 回線かプロバイダ |
| pingは通るがサイトが開かない | DNS |
| 特定のサイトだけ開かない | そのサイト側かブラウザ |
| 他の機器はつながるのに1台だけダメ | Wi-Fiの同時接続数の上限 |
まとめ
再起動は有効な手段ですが、原因までは分かりません。下から順に確認すれば、どこで止まっているかを特定できます。次に同じ症状が出たとき、対処が早くなります。
ネットワークに詳しい人ならすぐ見当がつくことでも、そうでない人には分かりにくいものです。それでも、解決策は必ずあります。

