パスワード管理アプリの選び方|失敗しない5つの基準

パスワード管理アプリは種類が多く、何を基準に選べばよいか分かりにくいものです。この記事では、選ぶときに見るべき点を整理します。

なぜ管理アプリが必要か

危険なのは、同じパスワードを複数のサービスで使い回すことです。

どこか1社から情報が漏れると、攻撃者はその組み合わせを他のサービスでも試します。使い回していれば、芋づる式に突破されます。

とはいえ、サービスごとに違う文字列を覚えるのは現実的ではありません。そこで管理アプリを使います。

選ぶときの5つの基準

1. 保管方式(クラウド型かローカル型か)

クラウド型は、暗号化されたデータを事業者のサーバーに置きます。複数の端末で同期でき、手間がかかりません。

ローカル型は、データを自分の手元だけに置きます。外部に預けたくない場合に向きます。ただし同期とバックアップは自分の責任になります。

2. 対応している端末

普段使う端末すべてに対応しているかを確認します。パソコン、スマートフォン、そしてブラウザの拡張機能です。

どれか1つでも欠けると、そこだけ手入力になります。結局使わなくなる原因です。

3. 二要素認証に対応しているか

管理アプリ自体を、パスワードだけで守るのは危険です。すべての鍵が入った箱だからです。

アプリへのログインに二要素認証をかけられるかを必ず確認してください。

4. 復旧手段があるか

見落としやすい点です。マスターパスワードを忘れたとき、どうなるかを事前に確認します。

多くのサービスは、設計上マスターパスワードを復元できません。事業者も中身を見られない仕組みだからです。緊急用のリカバリコードを発行できるか、印刷して保管できるかを見てください。

5. 共有機能が必要か

家族や仕事仲間と共有する予定があるなら、共有機能の有無を確認します。個人利用だけなら不要です。

ブラウザの保存機能では駄目なのか

Chrome や Edge にもパスワード保存機能があります。使わないよりは、はるかに安全です。

ただし制約があります。そのブラウザの外では使いにくい点、他の人と安全に共有しにくい点です。ブラウザを乗り換えたときに移行の手間もかかります。

まずブラウザ保存から始め、不便を感じたら専用アプリへ移る。この順番でも問題ありません。

私が使っているもの

私は iPhone の純正機能(iCloud キーチェーン/「パスワード」アプリ)を使っています。専用アプリは使っていません。

理由は2つです。追加でアプリを入れなくて済むこと。そして端末のロック解除がそのまま鍵になるため、入り口が1つで足りることです。

向いているのは、使う端末のメーカーが揃っている人です。iPhone と Mac だけ、という使い方なら不便はありません。

逆に、iPhone と Windows を混ぜて使う人には向きません。どちらか一方で同期が途切れます。私はそこを許容して使っています。

ほかにどんな選択肢があるか

専用アプリは使っていないので、使い勝手については書けません。ただ、使いやすそうなものを探して情報だけは昔から集めています。その範囲での紹介です。

種類例向いている人
OS純正iCloud キーチェーン、Google パスワードマネージャー端末のメーカーが揃っている人
ブラウザ内蔵Chrome、Edgeまず無料で始めたい人
専用アプリBitwarden、1Password、KeePass など複数のOSをまたぐ人、共有したい人

どれも、上に挙げた5つの基準で比べられます。まず純正から試して、足りなければ専用アプリへ移る。この順番で困りません。

導入するときの注意点

  • マスターパスワードは長い文字列にする。長さが強度に直結します
  • マスターパスワードは他のどこにも使わない
  • リカバリコードは紙に印刷し、パソコンとは別の場所に保管する
  • まず重要度の高いアカウントから登録する。銀行、メール、SNSの順です

メールを先に守る理由は、パスワード再発行の受け口になっているからです。メールを取られると、他も連鎖して破られます。

まとめ

選ぶ基準は、保管方式・対応端末・二要素認証・復旧手段・共有機能の5つです。

完璧な1つを探すより、まず使い始めることが大切です。使い回しをやめるだけで、危険は大きく減ります。

デスクトップ上にテキストファイルで管理していませんか?付箋紙でパソコンの近くにパスワードはありませんか?

今回を機にパスワード管理を見直してみましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です